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【※取り扱い終了】オーストラリアの新進気鋭のイヤホンブランド『nura(ニューラ)』の取り扱い始めました!

オーストラリアの新進気鋭のイヤホンブランド 『nura(ニューラ)』 取扱いを開始いたしました! おそらく国内最速の店頭展示導入です! クラウドファンディングで盛り上がりを見せたこのイヤホン、ヘッドホン 乳幼児の難聴テストで行われるイヤホンから音を発して内耳の反射を使い どの音が...

2017年7月13日木曜日

【カタログに載ってないそこのところ教えて!】CS PORT編②

昨日、人生初の鍼治療を受けて、
終始ビビりっぱなしだった情けない30手前男、杉村です。
こんにちは。

【カタログに載ってないそこのところ教えて】

このコーナーでは、カタログを読むだけではではわからない、
実機の質感・感触・匂い・人によってはもしかしたらどうでも良いと感じるところ

なども真剣に、私オーディオ初心者の杉村が皆様にお伝えしていきます。


今回は、内容が濃すぎて長文になりそうだったため
2分割させて頂いた、CS PORT第二段です。





前回は真空管モノラルパワーアンプ、212PAについてでした。

今回は


CS PORT LFT1 3.780,000円(税抜)

要塞のようでなんだか強そうな見た目のレコードプレーヤーLFT1です。

この独特なプレーヤーの「LFT1の貴重なセッティングシーン」
をカメラ(杉村のiPhone)に収めることができました。

機材の箱の搬入の時から「重い・・・重いぜよ・・・」と汗を流し運び込んだ
箱からまず姿を現したのは


ズズーーーーーーン
黒い石の塊。(40kgオーバー)
御影石の塊です。

あ、ターンテーブル部のベースだったんですね。
ただの御影石ではなく、
とあるこだわりから、表面はとてもサラサラした仕上げをしております。

「これって、墓石とどっちのほうがすごいんですか?」
とおバカな質問をついしてしまいました。

墓石よりもずっとすごく細かい研磨をすることで、ツルツルではなく
サラサラになっているそうです。


続いて乗っかったのは、27kgの巨大なプラッター!
本当に回るの?とツッコミを入れる人が誰一人いなかったのが不思議です。

専用の重いベースを置いてから設置されたのはリニアトラッキング方式の
トーンアーム。こちらもCS PORT社のものです。
トーンアームの根元に支点がある一般的なトーンアームと違って
針先が平行移動できる方式です。
レコード盤のカーブのきつい内周部分の溝で右ch・左chの差が出やすくなる
という一般的なトーンアームの弱点を克服できます。

そんなこだわりのリニアトラッキング方式が、LFT1では標準装備です。

これも貴重なシーンですね!
レコード歴の長い方でも、リニアトラッキングのセッティングシーンは
見たことのない方が多いのではないでしょうか?
白い板は、アームの設置位置を決めるのに使うゲージです。
一般的なトーンアームに使うゲージの場合は、
弧を描いた針先が通る線が刻まれていますが、
リニアトラッキングは平行移動するので真っ直ぐな線が描かれていますね。
杉村も初めて見ました!



杉村も前々から不思議だったのですが、
「リニアトラッキングってどうやって針を上げ下げするんだろう?」

アームが通る銀色のレール部の手前部分にもう一本黒いバーがあります。

「え?この黒いのがリフターですか!?長ッ」

なるほど、これで他のアーム同様、レコードの何曲目のところでも針の
上げ下げができるのですねぇ。

黒い大きな金属の箱。これは一体?
続いて開梱されて出てきたのは大きな黒い金属の箱。
ラックではなく裏の地べたに置かれました。

この箱からもケーブルがつなげられ・・・

ケーブルのもう一方を一番重たいプラッターベースに接続されました!

そして先ほどのリニアトラッキングアームの背面にも
分配して取り付けられました!

この黒い箱、エアーポンプだそうです。

「え?どこか浮くんですかこれ!?」

あの27kg(杉村家のワンちゃん9頭分)の巨大なプラッターと、
トーンアームの付け根が浮くとのこと。

この黒い箱、とんでもない肺活量ですね。(笑)

これによって、プラッターが、少しの力で静かに回り続け、
トーンアームがリニアトラッキングのレールの上をなめらかに
滑って正確なトレースを可能にするわけですね。

なんて見てて楽しいセッティングなんでしょう。


この大きな金属の塊は、レコード盤の上に載せるスタビライザー。
2.5kgもあります。

よくみかけるスタビライザーの重たいものでも、600gくらいですね。

なぜ2.5kgも重さが必要だったかというと、
すり鉢状になっているプラッターの表面にレコード盤を密着させて
レコード盤に斜面ができることによって、
リニアトラッキングアームが斜面を下るようにスムーズに
溝を追従することができるそうです。



左がモーター部。

モーター部を左側に置かれ、ケブラーで作られた細いベルトをかけられ、
ようやくセッティング完了したLFT1。
メカ好きが興奮するポイント満載でしたね!
私もこの記事を書いていてお腹いっぱいです。

LFT1は音ももちろん良いです!
実像感がすごく、まるで触れそうな音で
聴いた時にとても驚きました。
聴き馴染みのあるレコード盤も、
「この盤、こんな音だったんだ!」とビックリさせられますよ!

オーディオは音も大事ですが、
こういう見てて惚れ惚れしてしまう要素も、
人によってかもしれませんが、とても大事ですよね~。

好きな車を買って、好きな色やオプションを付けて、
毎日ハンドルを握るたびに「やっぱりこれだよな!」
と日々楽しく過ごす感覚に近いのではないでしょうか!

この記事をUPさせて頂いた時点で、もうCS PORT製品は
返却してしまって店頭にはありませんが、
残念ながら試聴会にお越し頂けなかった方に
少しでも面白さが伝わればと思って記事にしました。

また面白いセッティングがありましたら記事にさせて頂きます!

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